無事に新卒で就職が決まり、正式に配属になった店舗が実家から電車で2時間以上かかる場所になったため、 人生初の一人暮らしのために引っ越しをすることになりました。

引っ越し先は職場から徒歩10分圏内の2階建てのアパートに決め、 無事に引っ越し作業も済んで落ち着いた頃、 実家にいる母から「お隣さんへのご挨拶はちゃんと済んだの?」と連絡がありました。

よく言われている挨拶というと、引っ越しをしたら礼儀なども兼ねて、 お隣さんに引っ越しそばを持ってご挨拶をするものですが、女の一人暮らしですし、 同じように独り暮らしをしている隣の人がどのような人物かわからないので、もし怖そうな人や危なそうな人だったらどうしようという不安に加え、 そして、勤務時間の都合上朝早くに家を出たり、夜遅くに帰ってくるため、中々ご挨拶ができないでいました。

しかし、このままでは礼儀としては良くないと思い、私が行った引っ越しの挨拶が手紙を使ってのご挨拶という方法でした。

直接ご挨拶をしたほうが礼儀としては正しいのかもしれませんが、色々と悩んだ結果、 文房具屋さんで購入した便箋を使って簡単なご挨拶の手紙を書くことにしました。

お隣さんに手紙をちゃんと気づいてもらえるか、見つけても不審がられてしまうのではとも思ったのですが、 その後のある朝、アパートの前のごみ置き場にごみを捨てに行った際、一人の女性に「あの」と声をかけられました。

どうやら私の隣に住んでいる女性だったらしく、手紙で挨拶をされたのは初めてだったけど、 嬉しかったですと言われました。

引っ越しそばまでは用意ができませんでしたが、手紙ひとつでも引っ越しの挨拶としてシンプルにできるのだと感じました。